「また始まったか…」
ベテラン刑事、鳴海涼は深いため息をついた。薄暗いアパートの一室、湯気の消えたカップラーメンが事件の侘しさを物語る。被害者はIT企業社長、死因は毒殺。現場に残されたのは、高級そうなタブレット端末だけだった。
「妙だな…」
涼は銀色の端末を手に取った。それは最新モデルの“アイリスパッド”。指紋認証も顔認証も突破され、ロックは解除されていた。涼は直感した。これは単なる物盗りではない。巧妙に仕組まれた罠だ。
アイリスパッドに残されたデータは巧妙に削除されていたが、涼は諦めなかった。かつて天才ハッカーと呼ばれた相棒、佐伯美咲に連絡を取る。「悪いな、美咲。また力を貸してくれ」
美咲は二つ返事で応じた。「鳴海さんからの頼みなら断れないわ。でも、今回は手強い相手みたいね…」
二人はアイリスパッドに残された微かな痕跡を追い始めた。消されたデータ、偽装されたIPアドレス、そして、浮かび上がる意外な人物の名。事件は予想外の方向へと進んでいく。
「犯人は…一体誰なんだ?」
涼の瞳が、静かに、しかし確実に燃え上がった。銀色の相棒と共に、真実を暴き出すまで、彼は決して諦めない。
【次回予告】 迫りくる黒い影
このお話はフィクションであり架空の話です。
↓[PR]↓
コメント