王女アリアは、今日もまた退屈を持て余していた。広大な城、豪華なドレス、そして山積みのプレゼント。何不自由ない生活を送っているはずなのに、なぜか心はいつも空っぽだった。そんなある日、古びた書庫で埃を被った木箱を見つける。中には、見たこともない不思議な形の金属製の筒が20本。「これは一体…?」
好奇心に駆られたアリアは、侍女のリリーを呼び、筒の正体を調べることにした。リリーは博識で、王宮のあらゆることに精通していた。「これは、魔法の力を秘めた『エネルジア』と呼ばれる品ですわ。おもちゃやランプなど、様々な物に魔力を与えることができるのです」
アリアは目を輝かせた。退屈な日々を打破する、何か面白いことが起こりそうな予感がした。「エネルジア」を使って、アリアは城中に眠る古びたおもちゃたちを蘇らせることにした。人形、オルゴール、そして動かなくなったブリキのロボット。それらは再び輝きを取り戻し、城は活気にあふれた。
しかし、その魔法の力には秘密があった。「エネルジア」は、一度魔力を使い果たすと、二度と力を取り戻せないのだ。アリアは、その事実に気づき愕然とする。しかし、彼女は諦めなかった。「エネルジア」の力を最大限に活かす方法を模索し始める。王女アリアの冒険が、今、始まる。
【次回予告】王女と消えゆく魔法
このお話はフィクションであり架空の話です。
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