「ああ、今日も一日、お化粧（けしょう）疲れちゃったわ…」
鏡の中の王女リリーは、ため息をついた。華やかなドレスも、宝石の輝きも、完璧に施（ほどこ）されたメイクも、全ては王女としての務（つと）め。でも本当は、もっと自由に、素顔で笑っていたい。
そんなリリーの元に、ある日、一通の手紙が届いた。差出人は「森の魔女」。手紙には、不思議な雫（しずく）が同封されていた。「夜空のしずく」と名付けられたそれは、肌に優しく、どんな化粧も落とせるという。
「本当に、こんなものが…？」
半信半疑のリリーが「夜空のしずく」を試してみると…あら不思議！ こすらずとも、みるみるうちに化粧が浮き上がり、洗い流した後の肌は、まるで生まれたてのようにスベスベ！ まつ毛エクステにも優しいなんて、夢みたい！
リリーは毎日「夜空のしずく」を使うようになった。すると、肌の調子が良くなるにつれ、心にも余裕が生まれ、笑顔が増えていった。そして、その笑顔は、国中に幸せを運んでいくことになる…。
【次回予告】秘密の庭と恋の予感
このお話はフィクションであり架空の話です。
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