灼熱の迷宮、クールな相棒

ジリジリと照りつける太陽がアスファルトを焼く。刑事、熱田涼は額の汗を拭った。今日の東京は観測史上最高気温を記録するらしい。

「あー、もう溶ける…」

相棒の瀬川泉は涼の隣で涼しい顔をしている。彼女は例の「アイスフィールダー」を装着していた。あれのおかげで体感温度が全然違うらしい。涼も試させてもらったことがあるが、確かにひんやりとして気持ちが良い。

「熱田さん、ボヤいてないで。早くしないと日が暮れちゃうわよ」

泉に急かされ、涼は捜査車両に乗り込んだ。今日の事件は、連続企業脅迫事件だ。犯人は巧妙に証拠を隠滅しており、捜査は難航していた。

「今回の犯人、なかなかやり手だな」

涼が呟くと、泉は冷静に答えた。

「ええ。でも必ず尻尾を掴んでみせます。私がいる限り、どんな犯罪者も逃げられませんから」

泉の言葉に、涼は少しだけ安心した。彼女は優秀な刑事であり、どんな困難な事件でも必ず解決に導いてくれる。今日もまた、彼女のクールな頭脳と情熱が、事件解決の糸口を見つけ出すだろう。

「よし、行くぞ！」

涼はアクセルを踏み込んだ。灼熱の迷宮のような東京で、今日もまた新たな戦いが始まる。

【次回予告】 氷解、真相への序曲

このお話はフィクションであり架空の話です。

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