広大な海原を、一隻の帆船が進む。船首には、一人の男が立っていた。名はカイ。伝説の冒険家、久遠源之丞の血を引く男だ。
「目的地は、東の果てにあるという黄金の島。そこには、どんな宝が眠っているのか…」
カイは、源之丞が残した古びた航海日誌を握りしめた。日誌には、島への手がかりとともに、不思議な粉末のことが記されていた。「どんな料理もたちまち極上の味に変える、魔法の粉…」
故郷の港を出てから、早幾月。嵐を乗り越え、巨大な海獣と遭遇し、数々の危機を乗り越えてきた。だが、カイの心は、まだ見ぬ島への期待に燃えていた。
ある夜、星空の下、カイは仲間たちに言った。「黄金の島は、きっと我々に何かを教えてくれるだろう。富だけでなく、もっと大切なものを…」
その言葉に、仲間たちは力強く頷いた。目指すは、未知の島。伝説の冒険家の血を引く男と、志を同じくする仲間たちの物語が、今、幕を開ける。
【次回予告】運命の海域へ
このお話はフィクションであり架空の話です。
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