広大な砂漠がどこまでも続く。照りつける太陽、容赦なく吹き付ける熱風。探検家のライルは、相棒のラクダ、シンドバッドと共に、幻のオアシスを目指していた。
「ライル、腹が減ったぞ」シンドバッドが不機嫌そうに唸る。
「分かっている。少し休憩しよう」
ライルはリュックサックから、ずっしりと重い包みを取り出した。それは、かつて伝説の料理人と呼ばれた男が開発したという、温めなくても美味しく食べられるという秘伝の保存食、「グリコ社のカレー職人(かりそめの名称)」だった。
「まさか、こんな場所でカレーが食べられるとはな」
ライルは、パッケージを開封した。スパイシーな香りが、砂漠の空気に広がる。一口食べると、濃厚な味わいが口の中に広がり、たちまち疲れた体を癒やしていく。
「これは…うまい! まるで、故郷の母の味だ!」
シンドバッドも、ライルの手からカレーを奪い取るように食べ始めた。
「砂漠でカレーとは、奇妙な組み合わせだが、悪くないな」
満腹になったライルとシンドバッドは、再びオアシスを目指して歩き出した。太陽はまだ高い位置にある。果たして、二人は幻のオアシスにたどり着けるのだろうか? そして、「グリコ社のカレー職人(仮)」に隠された秘密とは?
【次回予告】砂漠の晩餐(ばんさん)
このお話はフィクションであり架空の話です。
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