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算盤抜刀録

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ショート

時は現代、されど志は高く。

「御用改めである!」

響き渡るは、顧客の悲鳴にあらず。税務署の査察官、鬼の形相で乗り込んできた。
しかし、そこにひるむ影はない。

「フッ、甘いな」

涼やかな声と共に、男はそろばんを構える。否、それはもはや武器。鍛え上げられた指が珠を弾くたびに、繰り出されるは正確無比な数字の刃。霞のごとく現れては消える巧妙な節税術、まさに神業。

「こ、これは…『益税隠し』の呼吸…!」

査察官、驚愕の色を隠せない。男の名は財前剣。若き税理士にして、その腕前は伝説と化していた。年収3000万? 当然だ。彼の顧客は、その腕を信じ、富を託す。

「税とは、民を苦しめるものではない。富を循環させ、世を豊かにするもの。そのために、我々は存在する」

剣の眼光が、鋭く光る。

「さあ、尋常に勝負!」

今日もまた、剣は己の信じる正義のため、算盤を手に立ち向かう。

【次回予告】剣、巨悪を斬る!

このお話はフィクションであり架空の話です。

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