王女と秘密の衣類乾燥機

「ああ、また雨だわ…」
王女アメリアは、窓の外を憂鬱そうに眺めた。
お気に入りのドレスも、明日のお茶会に着ていく予定のレースのハンカチも、しっとりと湿気を帯びている。
「こんなことでは、いつまで経ってもお日様の下でピクニックもできないわ！」

王室専属の侍女頭、エマが微笑んだ。
「姫様、ご安心ください。今宵は『月光乾燥機』の力を借りましょう」
それは、アメリアが秘密裏に手に入れた、不思議な機械だった。
コンパクトながらも、驚くほどのパワーを秘めているという。
「本当に、この小さな箱で乾くのかしら？」
アメリアは半信半疑だったが、エマは自信満々だ。
「お任せください。ボタン一つで、まるで太陽の光を浴びたように、ふっくらと仕上がります」

スイッチを入れると、静かに機械が動き出した。
アメリアは、その様子を興味津々で見つめた。
果たして、この『月光乾燥機』は、王女の憂鬱を晴らすことができるのだろうか？
そして、アメリアはこの秘密の機械を使って、どんな楽しい計画を立てるのだろうか？

【次回予告】秘密の力、開花。

このお話はフィクションであり架空の話です。

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