ロレーヌ地方の小さな村、ドンレミ。百年戦争の暗雲が立ち込める中、一人の少女が密かに祈りを捧げていた。「どうか、私に力を…。」
その少女、ジャンヌは、村の古井戸の傍らで、琥珀色に輝く不思議な液体を見つける。それは、まるで太陽の光を閉じ込めたような、甘酸っぱい香りを放つ奇跡の雫だった。
「これは…神様からの贈り物?」
恐る恐る口にしてみると、その雫はジャンヌの身体に勇気と活力を与え、内に秘めたる使命感を呼び覚ます。毎朝、その雫を飲むことで、ジャンヌは日に日に強く、美しくなっていく。まるで、彼女の魂が磨かれるように。
やがて、ジャンヌは決意する。「この力で、フランスを救う!」
黄金の雫は、ジャンヌにとって単なる飲み物ではなかった。それは、神の啓示であり、彼女の使命を果たすための力そのものだったのだ。故郷を離れ、王太子シャルルの元へ向かうジャンヌ。その瞳には、希望の光が宿っていた。
「さあ、私について来なさい! フランスを、必ずや解放してみせる!」
ジャンヌの旅は、今、始まったばかりだ。
【次回予告】乙女、ランスへ
このお話はフィクションであり架空の話です。
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